社会保険労務士試験の試験形式には、「選択式」と「択一式」の2種類があり、選択式は受験生を最も悩ませる形式です。
社会保険労務士の選択式とは
- 文章中の空欄に当てはまる語句を用意された語群から選んで解答する穴埋め問題。
- 科目ごと、総得点ともに基準点あり。(両方をクリアしなければならない)
- 科目ごとの基準点の目安は3点以上。(救済あり)
この選択式が何故やっかいなのかというと、出題ポイントがわかりにくいということです。
もっというと、ご存知の通り、社会保険労務士は出題範囲が広いのですが、その中から極一部集中的に出題されるのです。
そのため、予備校・通信に関わらず、ポイントを絞っても的外れになるケースも多々ありますし、全範囲学習するはめになり、学習量の多さで頭がパンクすることもあります。
それではこの選択式をどのように対策すれば良いのかということになりますが、
- 基本を身に付ける
に限ります。
完璧に答える必要はない
しかし、そのように言うと、基本を身に付けただけで、選択式対応できるなら苦労はしないと言われます。
でもそれは社会保険労務士試験を理解していないだけです。
社会保険労務士試験は全ての設問に答える必要はありません。
これはこの試験特有のことだと思いますが、選択式問題は、合格基準自体が毎年若干変化しています。
選択式の合格基準は基本的に
- 1問3点以上
- 総得点28点以上
となっていますが、試験の難易度や受験者の解答率に応じて、基準点が調整されます。
その調整というのは、「救済措置」という特例で、毎年ほぼ救済措置が発動します。
選択式は基本をしっかり身に付ける
つまり、多くの受験者を悩ましているような、奇問的な難しい問題は、救済措置が取られているので、わからなくても合格基準に達するようになっているのです。
また、選択式の問題は全てが難しいわけではなく、5つの空欄のうち2つくらいはテキストで見たことのある基本的キーワードからの出題です。
ですので、テキストでしっかりと基本を身に付けておけば、何となくでも解答できるようになっていますし、わけのわからない問題にあれもこれも手を付ける必要はないのです。
基本だけの学習なら、いくら出題範囲が広くても十分に対応できます。