「社会保険労務士試験は難易度が高い」と言われる根拠の一つに、試験科目の多さがあげられることがあります。
試験科目は、このようなラインナップです。
試験科目
1. 労働基準法及び労働安全衛生法
2. 労災保険法(労働保険徴収法を含む)
3. 雇用保険法(労働保険徴収法を含む)
4. 健康保険法
5. 厚生年金保険
6. 国民年金法
7. 労務管理その他労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識
出題形式は択一式と選択式
社会保険労務士試験は、択一式問題と選択式問題という2種類の形式で出題されます。
択一式問題は、5つの選択肢が提示される形式で、上にあげた7科目から10問ずつ、合計70問が出題されます。
選択式問題は、400~500字ほどの空欄のある問題文が出てきて、「その空欄を埋める選択肢を選べ」という設問になっています。
選択肢は問題文の下部に20個ほど提示されていて、そこから選ぶようになっています。
尚、空欄は各問5つずつです。
選択式問題は、上にあげた7科目から1問ずつ(一般常識は2問)出題されます。
「言葉を選ぶだけだから、簡単だろう」と感じるかもしれませんが、過去問題を見るとわかる通り、なかなか紛らわしい選択肢がありますので、迷う人も多いでしょう。
また、空欄の前後だけを読めば正答できる問題は少なく、確実に正答するなら、500字弱の設問全体を読む必要があります。
合格基準点は?
社会保険労務士試験は、概ね65%~70%程の正答で合格できるのですが、試験問題の難易度によって(受験生全体の点数によって)、毎年若干の調整がされています。
そうした調整がされた結果、7%台の合格率が保たれているのです。
そして、全体点数で合否を決めるだけでなく、科目ごとの合格基準点があり、それを上回らないと合格できないシステムになっています。