よく「社会保険労務士の資格受験は独学では無理だ」という記事を目にしますが、はたして、それは本当でしょうか?
社会保険労務士に独学で合格することは、決して不可能ではありません。
先に結論を言ってしまうと、その人個人による、という部分がとても大きいのです。
そんなの当たり前だ!と言われてしまうかもしれませんが、これまで多くの受験生を見てきた結論は、やはりこの結論が導きだされてしまいます。
ひとつには、社会保険労務士の資格受験は勉強範囲が広く、独学ではカバーしきれない部分があります。
必要だと思われる範囲をコツコツとやったところで、一年で足りるとは到底いえません。
社会保険労務士、独学で合格できる?
例えば、社会保険労務士合格のための独学期間を2年もしくは3年ほど設定できるというのなら、その間に基本から過去問題、応用まで幅広く勉強することは可能でしょう。
実際に最初から2年計画で独学で学び、社会保険労務士の試験に合格した人もいます。
その人の場合、1年目に基礎をしっかりと勉強し一度受験を受けることで、受験会場や受験の雰囲気に慣れ、二年目に「自分に足りない」と思った部分を重点的に勉強し、2年目で見事に合格しました。
一度目の受験は最初から雰囲気を知るためと割り切っていたため、落ちてもダメージは少なく、逆に2年目に対する心構えが出来たと言います。
ひとりでモチベーションを維持するのは大変
次にモチベーションの維持が大変だということ。
上記の独学期間にも関係してきますが、勉強を始めた当初は誰でも「やるぞ!」と希望に満ちているものです。
書店に行き、参考書やテキストを探し、独学のスケジューリングをして、気合を入れて勉強を始めても持って3ヶ月、長くて半年程度が関の山です。
それ以上も楽しく独学を行うには、第三者の目が必須になってくるでしょう。
もちろん、分からないところを教えてくれる講師的な立場の人でもいいですし、叱咤激励してくれる家族や友人でもかまいません。
人間は人の目を気にする生き物で、それがないと、自然とだらけて自分に甘くなってしまいがちなのです。
中には独学が得意だという人もいます。
昔が自分自身の操縦法を心得ている人で、そういう人は社会保険労務士の試験に独学でなんなく合格しています。