社会保険労務士試験概要

最後にみなさんが目指す社会保険労務士試験の概要を紹介して、このサイトの終わりにしたいと思います。みなさんが1年半から2年間の学習を経て挑戦するのが下記の試験です。よく理解し、把握しておきましょう。

社会保険労務士試験の概要と出題科目

試験実施日

 : 

毎年8月第4日曜日

実施場所

 : 

試験センターが指定する全国の会場にて実施

受験費用

 : 

9,000円(郵便局窓口で郵便振替にて納付)

申し込み期間

 : 

4月中旬?5月末日

《出題科目》
<労働法令>
① 労働基準法、労働安全衛生法 ② 労働者災害補償保険法
<社会保険法令>
③ 雇用保険法 ④ 労働保険の保険料の徴収に関する法律
⑤ 健康保険法 ⑥ 厚生年金保険法 ⑦ 国民年金法
<一般常識>
⑧ 労務管理その他の労働及び、社会保険に関する一般常識

《試験方式と合格基準》
<午前の部/80分>

試験方法

 : 

選択式:40箇所の穴埋め(5問×8題:計40問/点)

合格基準

 : 

各設問で3問以上正解し、総得点が25点以上を合格とする。
ただし、上記科目の①、②、⑥は2点以上を獲得している者。

<午後の部/210分>

試験方法

 : 

5肢択一式:10問×7題:計70問

合格基準

 : 

各設問で4問以上正解で、総得点が48点以上を合格とする。

※上記合格基準は平成21年(2009年)のもので、毎年変動します。

初心を忘れず貫徹する!

繰り返しになりますが、社会保険労務士試験に合格するためには毎日の学習の積み重ねが重要です。長きに渡る学習期間中には、仕事が忙しく学習する時間がない時も、学習に嫌気が差すことも必ずあることでしょう。

しかし、そうしたいくつもの困難を乗り越えてこそ、10人に1人も受からないこの難関国家試験を攻略することが出来るのです。「社会保険労務士になりたい!」最初に思ったその気持ちを忘れず、厳しく険しい学習期間を乗り越え合格という栄誉を勝ち取られることを願っています。頑張って下さい!

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社会保険労務士への受験を決意する前に

ここまで通信講座の魅力をはじめ、ユーキャンとフォーサイトという2大通信講座の比較など、社会保険労務士試験における受験のための学習法について述べさせていただきました。

しかし、実際に社会保険労務士試験への受験を決意し、通信講座を選ぶ前に必ず確認して欲しいことがあります。それが、みなさんが社会保険労務士試験を受験できるかどうか、つまり、受験資格があるか否かということです。

実は社会保険労務士試験とは、同じく士業である行政書士や人気の国家試験である宅建とは違い、誰もが受験できる試験ではありません。社会保険労務士試験には、学歴や職歴による受験資格が設けられているのです。

まず、学習を始める前にみなさんが行うべきことは、自身に社会保険労務士試験の受験資格を満たしているかどうかを確認することです。下記に受験資格を列記しますので、自身の経歴と照らし合わせてみて下さい。

<学歴資格>

  • 大学の一般教養科目の修了者及び短期大学や高等専門学校卒業者
    ※学士の学位を取得した者であれば、在学中でも可
  • 旧制高等学校、大学予科、専門学校の卒業者
  • 旧制高等学校、大学予科、専門学校の卒業者

<職歴資格>

  • 社会保険労務士(同法人)、または弁護士(同法人)の補助事務経験が通算3年以上ある者
  • 公務員(国家、地方)として行政事務経験が通算3年以上ある者
  • 会社役員として、労務担当期間が通算して3年以上ある者
  • 労働組合の職人、あるいは会社、個人事業の従業員として、厚生労働省で定められた事務経験が通算して3年以上ある者

<国家資格関連>

  • 行政書士試験の合格者
  • 司法試験の1次試験合格者や高等予備試験合格者

残念ながら上記の条件をひとつも満たしていない場合、社会保険労務士試験の受験は不可能です。通信講座の受講料を支払ってから自分に受験資格が無かったことが明確になったなんてことがないよう、通信講座を受講する際、いえ、社会保険労務士試験を決意する前に、必ず受験資格を確認しましょう

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合格には最低1000時間の学習が必要

社会保険労務士試験は、労務と社会保険を中心とした8科目もの広範囲な出題範囲を持ち、しかも、すべての科目に合格基準点が設けられているため、ひとつも捨て科目が存在しない極めて難関な国家試験です。

では、そんなに難しい社会保険労務士試験の合格レベルに達するまでには、どれくらいの学習時間及び期間が必要であるかご存じでしょうか。

もちろん、1日に充てられる学習時間や仕事の忙しさなど、各人により条件は異なります。しかし、一般的に言われている社会保険労務士試験のために必要な学習時間は1000~1500時間程度とされており、また、合格まで2~3回(年)の受験も当たり前とされているほど学習時(期)間が必要なのです。

初学者は1年半から2年間の学習期間が必要

では次に、1000~1500時間を期間に変換してみます。
例えば、平日は毎日2時間、土日は6時間学習に充てた場合、週間の学習時間は(2時間×5日/平日)+(6時間×2日/土日)で22時間/週となります。

つまり、1,000時間なら約46週、1,500時間なら約68週となり、結果として1年弱から1年半弱の学習期間が必要となることがわかります。

もちろん、これは休むことなく毎日学習を続けることを想定としたシミュレーションであり、実際には仕事の繁忙期や体調など、様々な原因により学習を継続できないということもあるでしょう。

そこで、特に多忙な社会人の方に提案したいのが、確実に必要な学習量をこなすことが可能なように、初年度は1年半から2年間の学習期間を設けることです。もちろん、2年あるからと言ってダラダラと学習してはいけません。

しっかりとした学習スケジュールを立て、忙しい日でも必ず少しはテキストに目を通すなど、毎日少しでも学習量を積み重ねていくことが大切であり、合格というゴールにたどり着くための唯一の手段です。

社会保険労務士試験は毎年8月の第4日曜日に実施されます。自分の業務を振り返り、8月の試験に向けた最適な学習計画を立てる。受講する通信講座が決まったら、次に自分に最適な学習スケジュールを立てることが、長きに渡る学習期間の幕開けであり、第一歩となるのです。

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「添削」の学習効果を考える

学習はリアルタイムでないと意味がない

フォーサイトとユーキャンの社会保険労務士講座の違いのひとつに「添削指導の有無」があります。フォーサイトにはこのシステムがないのですが、ユーキャンの社会保険労務士講座では、この「添削」が大きなウリとしてアピールされているようです。
顔の見えない通信講座だからこそ、添削指導を通して講師の存在を認識し、「支えてもらっているんだ」と実感できることは重要な要素なのかもしれません。しかしながら、これが「学習効果的にどうか」といえば、いささか疑問な部分もあります。

【社会保険労務士試験対策に、添削指導は必要か?】

 ユーキャンの社会保険労務士講座では、添削指導に2週間程度(時期によってはもっとかかることもあり)のスパンがとられています。
自分が解答してから2週間後にようやくフィードバックがくる、このサイクルは決して早いとは言えません。
むしろ、待っている受講生にとっては「ずいぶん待たされるなぁ」とヤキモキする期間なのではないでしょうか。質問応対システム同様、添削指導についても、レスポンスは早くなくては意味がありません。
長期に「?」を残すことでその後の学習に影響が出ますし、ようやく返ってきたと思ったら自分ではすっかりその「?」を忘れてしまっている、という状況も充分に考えられます。これでは、何のための添削指導か分かりません。添削されなくても、手元に答えがある、もしくはオンラインで解答を確認できる、といったシステムの方がよっぽど良さそうですよね。

 これは何もユーキャンの社会保険労務士講座に限ったことではありませんが、通信教育の添削指導は時にそれがウリなのかどうか、定かでない場合があります。
もちろん、添削者とのやり取りそのものが、冒頭で挙げたような精神面のフォローにつながるのであれば、それはそれで良いのでしょう。
また、「実技対策でどうしても個々に対するきめ細やかなフィードバックが必要」な場合で、対応も迅速であるならば有効かもしれませんが、そうでない場合には必ずしも添削が効果的であるとは言えなさそうです。

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「質問応対」はレスポンスの早さが命

対応のスピードを事前に把握するためにも「問い合わせ」してみるべし

通信教育を選ぶ際に必ずチェックしておきたいのが、「レスポンスの早さ」です。
通信の場合、通学と異なり、校舎に足を運んで直接質問することができません。
そのために、フォーサイトやユーキャンの社会保険労務士講座では質問応対システムが利用できるようになっているのですが、そもそも質問をしても回答が遅ければ、このシステム自体あまり意味のないものになってしまいます。
試験対策上、疑問点は早く解消できるに越したことはありません。
「?」を長く放置しておけば周辺箇所の学習にも必ず影響しますから、学習効果的には「いかに疑問を残さないか」が重要になってくるのです。

 しかしながら、フォーサイトであれユーキャンであれ、実際に社会保険労務士講座を受講する前に、このレスポンスの早さを把握することはなかなか難しいもの。
受講前に質問応対システムを使うわけにはいきませんから、まぁ当たり前のことですよね。
この点についてはクチコミ等である程度の状況を把握することも可能ですが、情報が不正確だったり、かなり昔のものだったりするので、第三者の声をそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。

 それでは、いかにして通信教育の質問応対サービスの状況を受講前に把握できるでしょうか。一つ参考になるのが、「問い合わせに対する対応スピード」です。
一般的に、お客様に対する対応の様子は、そのスクールのあらゆる対応力の状況、スタンスを反映していることがほとんど。なので、どんな些細な質問でも、まずはお試しの意味を込めて問い合わせてみると良いと思います。

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選ぶなら、「戦略」を解説してくれる講座

いきなり科目指導に入る講座はNG、全体像を知ってこそ理解が深まる

さて、本サイトで解説してきたフォーサイトとユーキャンの社会保険労務士通信教育ですが、大きな違いはもうひとつあります。
それは「戦略を解説するかどうか」です。

資格試験対策の通信教育なんだから、科目指導さえしっかりしていれば良いんじゃない?
いいえ、違うんです。
学習の先立ち、まず試験の全体像を、さらに今後どのような戦略で対策を進めていくのかを意識しているのとしていなのとでは、学習効果は雲泥の差。「木を見て森を見ず」なんてことわざが象徴するように、細かなアレコレを気にするあまり、全体が見渡せていなければ先行きは厳しいもの。
資格試験対策においても、基本的には同様のことが言えます。いきなり科目指導に入るような講座はまず選ぶべきではありません。

【全体が分かっていないから、せっかく覚えた知識はバラバラに】

 この点について、フォーサイトとユーキャンの社会保険労務士講座を比較してみると・・・

フォーサイト・・・各科目の学習に先立ち、「戦略立案編」で資格試験の基本的な対策の仕方を、さらに「入門編」では社会保険労務士試験で出題される各法律の全体像をそれぞれ解説しています。
受講生はしっかりと心構えを作り、この試験の概要を理解した上で学習に取り組むので、その後のインプットがスムーズに進みます。

ユーキャン・・・当初に「学習スケジュール」を記した冊子が提供されるものの、社会保険労務士試験の概要や各法律についての基礎知識的な部分には一切触れられず、いきなり科目指導に突入。各科目の学習においては、目の前のことに夢中になるあまり、全体を見通すことができません。

 全体像を理解できていなければ、その後のインプット段階において、それが何を意味しているのか、法律の中でどんな位置付けなのか、イマイチ理解できないもの。
この状態ではせっかく習得した知識はバラバラになってしまいますし、学習効果的にも非常に非効率的です。ここで解説したポイントは、試験対策上、意外と重要な要素であると言えます。

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